さようならのリズム


今はひとりで泣くときじゃないよと
女四人でカラオケに行く
ひとりの時間の過ごし方が
わからなくても生きていける

破局をむかえた友は
黒いマイクをふりかざしながら
この歌をアイツに歌ったのよと
永遠の愛の歌を歌う

わたしといえば
あんたをいっぱい泣かせてやると
自分が大切なものを失ったころに
聴いては泣いていた歌を熱唱した

さようならのリズムは
似ているのかもしれない
わたしも友も
そして きっと
わたしの大切だった人たちも

女四人のカラオケで
悲しい恋の歌を歌い
友は 泣いた

わたしたちは
そうやって
壊れそうなものを温めていた





つめとぎ

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